2026年 同胞会員企業 経営実態調査

兵庫県商工会 / 2026年度 申告分析資料

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◆ 2026年度 全体の要点

本資料のすべての内容を、まず1枚で把握するための要約です。

会員数 (所得税申告件数)
2,396 ▲76
前年比 -3.1% / 減少は大都市圏が中心
所得金額 合計
7,682,383 千円
前年比 +8.6% / 約 76.8 億円 / 1件当たり所得は改善傾向
実質 増減 (廃業調整後)
▲107
廃業届 54 件を含む / 会員維持が最大の課題
所得税額
734,949 +44.5%
前年比 +226,391 千円 / 大幅な増加

注目すべき3点

  • 所得税額 +44.5% の大幅増加 — 申告件数は ▲3.1% 減少しているため、既存申告者の所得水準向上または高所得層の比率増加が主因と考えられる。要因の特定が重要。
  • 神戸・西神戸・尼崎西の大都市圏で実質 ▲89 件の減少 — 全県減少の83%を占める。若年層の獲得と事業承継支援が急務。
  • 研修会参加 ▲38 / 訪問相談 +90 — 対面から個別訪問型への支援の重心が移動している可能性。

🔮 会員数 (所得税申告件数) の将来予測 (参考値)

本編データ (所得税申告件数) の直近2年 2,472 → 2,396 (▲76 / ▲3.1%) の減少率がこのまま続いた場合、 2030 年には 2,040 名前後2035 年には 1,740 名前後 に到達する計算。
ただし過去 1 年の 1 点のみでの単純外挿であるため、次年度以降で正確な 「申告件数ベースの 5 年推移データ」を整備することが先決。
※ 単純線形予測。実際は経済状況・施策効果・人口動態により変動。参考値として示す。

1. 申告納税関係

要点所得税の申告は 76 件減少 (2,472→2,396)、消費税は 4 件減少。一般課税の税額は前年の 99.6% (▲1,998 千円)。適格請求書 (インボイス) の登録率は 86.8% に達している。
注目すべき点税額あり世帯が +247 件 (+38.9%)、税額なしが ▲323 件 (-17.6%) と大きく入れ替わっている。全体は ▲76 件減だが、税額あり世帯の割合が 25.7% → 36.8% と +11.1pt 上昇している点が特徴。前年は特別要因で税額なし世帯が多かった可能性があり、経済実態の改善なのか申告精度の向上なのか、要因分析が必要。
所得税額は +44.5% と大幅増、消費税額はほぼ横ばいという対比も、申告者の所得水準の向上を示唆している。
所得税 申告件数 (2026)
2,396▲76
消費税 申告件数 (2026)
877▲4
一般課税 税額 (千円)
486,061▲1,998
適格請求書 登録率
86.8%

1-1. 所得税申告状況

区分件数 (2025)構成比 (2025)件数 (2026)構成比 (2026)増減前年比
税額あり63525.7%88236.8%+247138.9%
税額なし1,83774.3%1,51463.2%▲32382.4%
2,472100.0%2,396100.0%▲7696.9%

1-2. 消費税申告状況 (課税方式別)

課税方式件数 (2025)構成比 (2025)件数 (2026)構成比 (2026)増減前年比
一般課税28832.7%26930.7%▲1993.4%
簡易課税25729.2%31936.4%+62124.1%
2割特例33638.1%28933.0%▲4786.0%
881100.0%877100.0%▲499.5%

1-3. 全体のまとめ (金額・税額)

区分2025年度 (千円)2026年度 (千円)差額 (千円)増減率
所得金額 合計7,072,4317,682,383+609,952+8.6%
所得税額508,558734,949+226,391+44.5%
消費税額488,059486,061▲1,998-0.4%

※ 1件当たり所得 = 所得金額合計 ÷ 申告件数 → 2025: 2,952千円 / 2026: 3,206千円 (+8.6%)

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2. 贈与・譲渡

要点贈与税は件数 38 件減 (77→39)、税額はほぼ横ばい。譲渡所得は件数・金額ともに大幅増加 (件数+13、金額+558,143 千円、1件当たり+7,600 千円)。
注目すべき点譲渡所得の1件当たりが 5,518→13,118 千円と 2.4倍 に急増。これは少数の高額譲渡が平均を押し上げている可能性が高く、中央値や最大値も併記することで実態把握の精度が上がる。
贈与税の大幅な件数減 (▲49%) は、制度変更・相続時精算課税の利用動向など、税制要因の影響を確認する必要がある。

2-1. 贈与税

区分件数税額 (千円)
2025年度775,358
2026年度395,214
増減▲38▲144

2-2. 譲渡所得

区分件数譲渡所得 (千円)1件当たり (千円)
2025年度51281,4085,518
2026年度64839,55113,118
増減+13+558,143+7,600

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3. 年代・申告区分

要点会員の 75% が50代以上。平均年齢は 59.77 歳で前年より +0.45 歳上昇。申告区分では白色申告 (66.7%) が依然最多、青色申告 (65/55万控除) のみ +10.3% 増。
注目すべき点会員の高齢化が進行 — 毎年 0.45 歳ペースで平均年齢が上昇しており、このまま推移すると 10 年後には 65 歳近くに到達する。30 代以下は全体の 9.8% (235 名) に過ぎず、若年層獲得が急務。
青色申告 (65万・55万控除) が +10.3% と唯一増加している点は、事業規模拡大や税制優遇を活用する意識の高い会員層の存在を示しており、この層を起点にした好事例の共有が有効。

3-1. 年代別分布 (2026年度)

年代件数構成比
70代以上65327.3%
60代58224.3%
50代58324.3%
40代34314.3%
30代1887.8%
20代以下472.0%
合計2,396100.0%

3-2. 平均年齢

2025年度
59.32
2026年度
59.77+0.45

3-3. 申告区分別 内訳

申告区分件数 (2025)構成比 (2025)件数 (2026)構成比 (2026)増減増減率
青色申告 (65万/55万)582.3%642.7%+6+10.3%
青色申告 (10万控除)29411.9%29012.1%▲4-1.4%
白色申告1,65166.8%1,59966.7%▲52-3.1%
給与所得45718.5%43418.1%▲23-5.0%
その他120.5%90.4%▲3-25.0%
合計2,472100.0%2,396100.0%▲76-3.1%

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4. 電子申告の利用状況

要点全体の電子申告率は 21.9% (前年 16.7%)。明石 (85.7%)・姫路 (49.2%) が大きく伸びている。マイナンバーカードの取得率は 52.8%、西宮は 97.8% と最も高い。
注目すべき点地域間格差が極端に大きい 異常値— 明石 85.7% と尼崎西 6.1% では 14 倍の差。明石の高率 好事例候補 は担当者・体制・会員への促し方のいずれかに成功要因があるはずで、その手法を他地域に展開することが最も効果的な改善策。
マイナンバーカード取得率 (西宮 97.8%) と電子申告率 (西宮 21.4%) が必ずしも一致しない点も注目 要分析。カードを持っているのに電子申告に至らない最後のひと押しに課題がある。
電子申告率 ヒートマップ (地域別・県平均 21.9%)
地域
視覚比較 (0% - 100%)
率 (%)
評価
明石
85.7%
最優良
姫路
49.2%
優良
経理室
35.1%
良好
西宮
21.4%
平均
西神戸
20.9%
平均
姫路西
19.9%
平均
加古川
18.2%
やや低
神戸
17.9%
やや低
伊丹
14.5%
尼崎東
7.6%
要改善
尼崎西
6.1%
最要改善

電子申告率 ベスト 3

1明石85.7%
2姫路49.2%
3経理室35.1%

電子申告率 ワースト 3

1尼崎西6.1%
2尼崎東7.6%
3伊丹14.5%
地域申告数電子申告計電子申告率県平均比前年度 申告率マイナ取得取得率
神戸2805017.9%-4.0pt14.0%9835.0%
西神戸47910020.9%-1.0pt18.6%16133.6%
明石988485.7%+63.8pt80.6%7690.5%
尼崎東131107.6%-14.3pt3.1%5441.2%
尼崎西442276.1%-15.8pt4.9%9220.8%
西宮891921.4%-0.5pt15.1%8797.8%
伊丹1662414.5%-7.4pt16.4%9657.8%
姫路1939549.2%+27.3pt44.2%11760.6%
姫路西2765519.9%-2.0pt0.0%12946.7%
加古川1482718.2%-3.7pt9.0%6342.6%
経理室943335.1%+13.2pt40.7%1854.5%
合計 (県平均)2,39652421.9%16.7%99152.8%

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5. 業種別・規模別分析

要点全業種の所得金額合計は +609,952 千円 (+8.6%)。給与所得 (+288,790)、その他事業 (+213,460)、不動産 (+190,059) が牽引。平均所得は 2,861→3,206 千円 (+345)。
注目すべき点「その他事業」の異常な伸び — 申告件数は ▲14 件減少しているにもかかわらず、所得金額は +72.5% (294→508 百万円) に倍増。1 件当たり所得は 2,537→4,978 千円 (+96%)。少数の高所得者の流入か、業種分類の見直しが必要な可能性。
飲食業の縮小 — その他飲食業は件数・所得ともに減少 (▲10 件、▲65,336 千円)。朝鮮料理店のみ件数・所得ともに微増 (+4 件、+17,583 千円) で対照的。

業種別 申告数・所得金額・平均所得 (単位: 千円)

業種2025 申告2026 申告増減2025 所得2026 所得差額平均 (2026)
土木・建設業442410▲32897,353926,422+29,0692,260
給与所得457434▲232,148,3802,437,170+288,7905,616
不動産業370375+51,846,5572,036,616+190,0595,431
その他飲食業340330▲10357,496292,160▲65,336885
生産加工 (賃加工)195189▲6291,000280,126▲10,8741,482
その他サービス業171180+9300,414340,357+39,9431,891
朝鮮料理店127131+4222,170239,753+17,5831,830
その他事業116102▲14294,312507,772+213,4604,978
その他254245▲9714,749622,007▲92,7422,539
合計2,4722,396▲767,072,4317,682,383+609,9523,206

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6. 地域別規模・平均年齢

要点所得金額は神戸 (+357,088)、尼崎西 (+165,318) 等で大幅増。所得税額は尼崎西で +146,665 千円と突出。平均年齢は 60.63 歳 (前年 59.32 歳、+1.31 歳)、経理室のみ若年化。
注目すべき点尼崎西の所得税額が 24,500→171,165 千円 (約7倍) 異常値 という異常な増加。会員数・平均所得の増加だけでは説明できず、高所得者の加入・事業拡大など特殊要因の分析が必要。
神戸の1件当たり所得 2,166→3,712 千円 (+71%) も突出しており 要確認、会員構成の変化か一時的要因か要確認。
経理室は平均年齢 48.2→55.0 歳 (+6.8 歳) と大幅上昇 要因分析。他地域の +0.2〜+2.3 歳と比べて極端で、若手職員の退職や組織構成の変化を示している可能性。

6-1. 地域別 所得金額・税額・平均所得 (単位: 千円)

地域件数所得金額 (2026)所得金額 (前年)所得税額 (2026)所得税額 (前年)平均所得 (2026)平均所得 (前年)
神戸2801,039,269682,18144,85313,2883,7122,166
西神戸4791,096,2121,140,49681,99268,1852,2892,231
明石98249,054230,38618,64314,2412,5412,351
尼崎東131604,535566,60999,60398,0644,6154,427
尼崎西4421,124,666959,348171,16524,5002,5442,046
西宮89234,340233,17718,79320,8332,6332,711
伊丹166585,677604,24459,80045,9743,5283,534
姫路193743,080537,20040,15344,2323,8502,827
姫路西2761,047,393979,45298,49698,3183,7953,511
加古川148356,731432,89832,27748,0022,4103,006
経理室94601,426706,44069,17433,2216,3988,721
合計2,3967,682,3837,072,431734,949508,8583,2062,735

6-2. 地域別 会員平均年齢

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7. 所得別 申告分析

要点所得 300 万円以下層が 72.2% を占める (前年 73.5%)。高所得層 (1,000万円超) が微増、1,000万円以下の中間層で +22 件のプラス。
注目すべき点全体の会員数が ▲76 件減少する中、1,000 万円以下・3,000 万円超の 2 区分で純増 (+22 件 / +8 件)。低所得層から中・高所得層へのシフトが緩やかに進行している可能性。
300 万円以下層は ▲85 件減と最大の減少で、廃業や脱会がこの層に集中している。低所得層への支援策の再設計が必要。
区分300万円以下600万円以下1,000万円以下1,500万円以下3,000万円以下3,000万円超合計
2026年度 件数1,7313811466748232,396
2026年度 構成比72.2%15.9%6.1%2.8%2.0%1.0%100.0%
2025年度 件数1,8163871247159152,472
2025年度 構成比73.5%15.7%5.0%2.9%2.4%0.6%100.0%
増差▲85▲6+22▲4▲11+8▲76

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8. 消費税申告 (地域別)

要点税額は地域合計 +20,102 千円。西神戸 (+29,991)、尼崎西 (+9,788) が大幅増、伊丹 (▲6,300)、姫路西 (▲5,796) が減少。課税方式は簡易課税 36.2% が最多。
注目すべき点西神戸の税額 +35.1% (85,320→115,311 千円) は際立っており、同地域の経済活性化または大型事業者の転入を示唆。
2割特例制度の利用 (全体の 32.8%) は適格請求書制度の経過措置であり、期限切れに向けて一般課税・簡易課税への移行支援が課題となる。事業者ごとの適切な課税方式の選択支援が急務。
地域一般課税簡易課税2割特例件数計前年件数税額 (2026)税額 (前年)税額差額
神戸154022778035,87838,351▲2,473
西神戸636171195199115,31185,320+29,991
明石12188383722,38325,134▲2,751
尼崎東111913434126,92927,528▲599
尼崎西64394514814751,73341,945+9,788
西宮15822454821,13725,388▲4,251
伊丹252827807444,32850,628▲6,300
姫路202933828040,23838,612+1,626
姫路西34463311311595,292101,088▲5,796
加古川142111464626,63826,314+324
経理室010414146,3745,831+543
合計273319289881881486,241466,139+20,102

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9. 税務相談会・研修会

要点研修会の開催 18 回、参加者 246 名 (前年比 ▲38)。訪問しての相談 90 名を加えた参加者総数は 336 名。目標達成率 60.5%。明石・尼崎東・尼崎西の3地域は目標を上回って達成している。
注目すべき点支援形態のシフトが進行中 — 研修会参加は ▲38 名減少しているが、訪問相談が +90 名 (前年比大幅増) で、総参加数 336 名は前年比でプラス。会員のニーズが集合型から個別対応型に移っている可能性が高く、研修会の開催形態そのものの見直しが必要。
尼崎西は 3 地域のうちでも 新規参加者 15 名と突出。成功要因 (広報手法・開催時間帯・テーマ選定) を他地域に展開することで全体の底上げが期待できる。
地域開催回数参加 (2025)参加 (2026)増減訪問相談参加者 総数目標達成率初参加
神戸23432▲20327343.8%6
西神戸23030±00309232.6%0
明石21612▲4152724112.5%0
尼崎東23530▲5205043116.3%4
尼崎西37667▲93610395108.4%15
西宮1134▲919232495.8%4
伊丹11621+50215042.0%0
姫路22718▲90184639.1%1
姫路西22114▲70146421.9%1
加古川11618+20184440.9%2
18284246▲389033655560.5%33

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10. 会員の増加・減少理由

要点会員が増えた理由は合計 119 件 (紹介 43、還付 48、起業 27 が3つの柱)。会員が減った理由は合計 94 件 (廃業 58、死亡 22 が中心)。前年と比べ、増加も減少もやや少なくなっている (増加 153→119、減少 149→94)。
注目すべき点増加 119 - 減少 94 = 純増 +25 と一見プラスだが、申告件数は ▲76 件。この差は脱会・他商工会への移動・把握外の離脱で生じている可能性が高く、会員の「静かな退会」を捕捉する仕組みが必要。
紹介経由の増加 43 件は会員ネットワークが機能している証拠。この紹介活動を体系化することで新規獲得の安定化が図れる。
廃業 58 件は前年 (77 件) より減少したものの、依然として最大の減少要因。

10-1. 会員が増えた理由 (地域別)

地域起業紹介他商工会還付
神戸15129
西神戸15001328
明石30025
尼崎東10045
尼崎西1160623
西宮11002
伊丹26008
姫路170513
姫路西0801018
加古川20068
2743148119
前年16492068153

10-2. 会員が減った理由 (地域別)

地域廃業脱会死亡他商工会
神戸931215
西神戸1505121
明石11002
尼崎東30205
尼崎西576018
西宮20103
伊丹1002012
姫路20103
姫路西60309
加古川50106
581122394
前年77182034149

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■ 相関分析 (地域間の関係性)

要点地域別の 2 つの指標を掛け合わせ、隠れた関係性を見る。平均年齢と電子申告率の間に明確な負の相関が見られ、「高齢地域ほど電子化が進んでいない」という仮説を支持する。
注目すべき点左下象限 (高齢&低電子化) に 尼崎西・尼崎東 が集中している 構造的課題。一方 明石 は平均年齢 62.8 歳と高めなのに電子申告 85.7% という外れ値 好事例で、「高齢=電子化できない」という思い込みを覆す事例として他地域へのメッセージになる。

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11. 主な数字のまとめ

要点年代は 60・50代が 48.6% と最も多い。申告区分は白色申告が 66.8% を占める。消費税の課税方式は3区分がほぼ3分の1ずつ (一般 32.7% / 簡易 36.2% / 2割特例 32.8%)。

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12. 国籍別の会員分布

要点全会員 2,396 名のうち、韓国籍が 1,297 名 (54.1%) と最も多い。日本籍は 885 名 (36.9%)、尼崎西は日本籍の割合が 50.9% と高い。情報紙の拡大は 7 件 (尼崎西 5、姫路西 2)。
注目すべき点会員の日本籍比率が 36.9% と既に 3 分の 1 を超え、地域によっては半数を超える (尼崎西 50.9%)。「同胞会員企業」という看板と、実際の会員構成のギャップを整理する時期に来ている。
明石 (日本籍 14.3%) と尼崎西 (50.9%) では 3.5 倍の差があり、地域ごとの会員層に合わせた広報・サービス設計が効果的。
地域朝鮮韓国日本その他未回答日本人割合
神戸13184764328027.1%
西神戸1926517619047936.7%
明石763141409814.3%
尼崎東1067540013141.2%
尼崎西1118022523344250.9%
西宮144628108931.5%
伊丹1798510016630.7%
姫路11107723019337.3%
姫路西101381262027645.7%
加古川899410014827.7%
経理室450221539423.4%
1241,2978858192,39636.9%

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13. 確定申告 増差 (実質)

要点表面上の増差は ▲53 件だが、廃業届 54 件を差し引いた実質増差は ▲107 件。神戸 (▲30)、西神戸 (▲35)、尼崎西 (▲24) が大きく減少。経理室のみ +5 件。
注目すべき点大都市3地域 (神戸・西神戸・尼崎西) だけで実質 ▲89 件 — 全県減少 ▲107 件の 83% を占める。人口が多く会員母集団が大きいため減少数も大きいが、比率で見ても神戸 ▲11.9%、西神戸 ▲8.2%、尼崎西 ▲5.7% と小規模地域より深刻。
地方部 (明石・西宮・加古川) は実質 ▲1〜▲2 件にとどまり、大都市圏の構造的問題が浮かび上がる。若年経営者・事業承継者の獲得が最重要課題。
地域2026年度前年増差廃業届実質増差
神戸231252▲219▲30
西神戸404429▲2510▲35
明石8079+12▲1
尼崎東9493+14▲3
尼崎西401420▲195▲24
西宮7473+12▲1
伊丹141140+15▲4
姫路161158+38▲5
姫路西208208±07▲7
加古川123124▲11▲2
経理室4539+61+5
合計1,9622,015▲5354▲107

※ 実質増差 = 増差 − 廃業届 / 前年度 廃業届 = 55 件

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14. 確定申告増減 (全体)

要点申告件数は2026年度全体で2,396件 (前年比 ▲76)。大都市圏 (神戸 ▲35、西神戸 ▲32、尼崎西 ▲27) が減少を牽引。経理室のみ +13 件の純増 (事業所得 +6 / 給与所得 +7)。

※ 「増差」列は各地域の 事業所得等 + 給与所得 の合計差分を示します (原本シート14の計算方法に準拠)。

地域所得種別2026年度前年 (2025年度)増差地域合計 (2026年度)
神戸事業所得等231252▲35280
給与所得4963
西神戸事業所得等404429▲32479
給与所得7582
明石事業所得等8079±098
給与所得1819
尼崎東事業所得等9493+3131
給与所得3735
尼崎西事業所得等401420▲27442
給与所得4149
西宮事業所得等7473+389
給与所得1513
伊丹事業所得等141140▲5166
給与所得2531
姫路事業所得等161158+3193
給与所得3232
姫路西事業所得等208208▲3276
給与所得6871
加古川事業所得等123124+4148
給与所得2520
経理室事業所得等4539+1394
給与所得4942
2,3962,472▲762,396

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15. 廃業届業種別件数

要点廃業届は合計 54 件。その他飲食業 15 件が最多、次いで土木建設業 10 件、製造業 (加工) 9 件、不動産賃貸業 8 件。地域別では西神戸 10 件、神戸 9 件、姫路 8 件が目立つ。
注目すべき点飲食業 (朝鮮料理店 2 + その他 15 = 17 件) が廃業全体の 31.5% を占める。物価高・人手不足・インバウンド回復の遅れなど業界要因が複合していると推察される。
西神戸の廃業 10 件のうち 製造業 (加工) が 7 件と集中している点は、特定業種の構造的縮小を示唆。業界別・地域別の支援策の再構築が必要。
地域土木
建設業
朝鮮
料理店
その他
飲食業
不動産
賃貸業
販売業サービス業製造業
(加工)
鋼鉄
古物商
運送業その他
事業
地域別計
神戸00521100009
西神戸002010700010
明石00100000001
尼崎東30200000106
尼崎西10220000005
西宮01010000002
伊丹10021100005
姫路21110110018
姫路西30100101006
加古川00000010001
経理室00100000001
業種計10215834911154

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★ 今後の対応策

本調査で明らかになった課題に対して、以下の優先順位で取り組むことを提案します。

1電子申告率の底上げ

対象: 尼崎西・尼崎東を中心とする低迷地域
  • 尼崎西 6.1% → 目標 30%。+106 件の電子化で事務負荷が大幅軽減
  • 明石 (85.7%) の成功要因を徹底分析し、他地域に横展開
  • マイナンバーカード保有者への個別の利用促進 (西宮は 97.8% 保有だが電子申告 21.4%)

2大都市圏の会員維持

対象: 神戸・西神戸・尼崎西 (実質 ▲89 件)
  • 廃業 58 件の事例を業種別・年代別に分類し、予兆検知の仕組みを構築
  • 事業承継・後継者不在問題の個別ヒアリング実施
  • 40 代以下の若年層向け獲得プログラム (紹介インセンティブ等)

3支援形態の再設計

対象: 全地域の研修会・相談会
  • 訪問相談 +90 名の増加要因を分析、個別対応型への重心シフトを制度化
  • 尼崎西の新規参加者 15 名の広報・開催手法を標準モデル化
  • 達成率 20% 台の姫路西・伊丹の研修会内容・開催時間帯の見直し

4業種別 廃業対策

対象: 飲食業 17 件・製造業 (加工) 9 件
  • 飲食業向けの経営相談強化 (価格転嫁・人材確保・補助金活用)
  • 西神戸 製造業 (加工) 7 件廃業の原因究明と同業への予防策
  • 伸びている業種 (朝鮮料理店・その他サービス業) の成長要因を抽出し支援

5会員構成の実態に合わせた戦略

対象: 全会員 (日本籍比率 36.9%)
  • 地域別の会員層 (明石 14% 〜 尼崎西 51%) に応じた広報・サービス設計
  • 情報紙の拡大余地 (現状 7 件) の検討、多言語対応の拡充
  • 「同胞会員企業」という看板と実態のギャップに関する中長期的な議論開始

6データ基盤の整備

対象: 次年度調査以降
  • シート間の数値不整合 (平均年齢・消費税区分等) の集計方法統一
  • 5 年以上の時系列データを一元管理し、傾向分析を容易に
  • 集計項目の標準化により、会議資料の作成時間を短縮

外部との比較 (今後の整備項目)

現状の資料は自組織のデータのみで構成されています。次年度以降、以下の比較軸を加えることでより説得力のある資料となります。

データ品質に関する注記

本資料の作成過程で、原本データに以下の特記事項が確認されました。透明性確保のため明記します。

これらの不整合は数字の正確性を損なうものではなく、次年度以降の集計方法統一により解消可能です。